ロゼワインと赤ワイン・白ワインの違いは?ロゼの意味や種類、味わいなど特徴を解説

2024.05.30

ワインには赤ワイン、白ワイン、ロゼワインと種類があります。赤ワインと白ワインの違いは、見た目の色や風味など、なんとなくわかっているという人が多いでしょう。

しかしロゼワインに関しては、「赤ワインとロゼワインの違いってなに?」「ロゼワインっていったいどうやって作っているの?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。

今回は、ロゼワインの醸造方法やロゼワインの種類、ペアリングの考え方やおすすめのワインまで詳しく解説していきます!

ロゼワインと赤ワイン・白ワインの違い

ロゼワインと赤ワイン・白ワインでは、味わいや色調、醸造方法が違います。

まずは、色味、味わい、醸造方法などの違いについて説明していきます。

ロゼワインと赤ワイン・白ワインでは、まず見た目の色調が違います。

見た目でもはっきりわかる通り、赤ワインは薄い赤から紫や黒に近い色味まであり、白ワインは透明に近い色から黄色味がかった色味まであります。

一方でロゼワインは、薄いピンク色から濃いピンク色まで濃淡があります。この違いは大きく分けて「使うぶどう品種」と「醸造方法」にあります。

味わい

ロゼワインと赤ワイン・白ワインでは、色味だけでなく、味わいも大きく変わります。

赤ワインは黒ぶどうの皮由来の渋み成分「タンニン」があるため、一般的に渋みが強く感じられることが多いです。また白ワインは、ぶどうの皮を除いて造られるため、果汁由来の果実味や酸味が特徴として表れます。

一方でロゼワインは、「赤ワインと白ワインのいいとこどり」と言われることがあります。これは、赤ワインほどタンニンがなく、白ワインのようなフルーティさと酸味を持ち合わせているという点からです。そのため、ロゼワインはもちろん醸造方法や使うぶどう品種にもよりますが、バランスの取れた味わいのものが多いです。ただし、白ワインや赤ワインにもバランスが取れたものはあります。

造方法

ロゼワインは、赤ワイン・白ワインと醸造方法も異なります。

赤ワインは黒ぶどうを使い、果汁と果皮、種子を発酵させて造られます。また白ワインは、黒ぶどうもしくは白ぶどうを使い、果汁だけを発酵させて造られます。

ロゼワインの醸造方法については、大きく分けてセニエ法、直接圧搾法、ブレンド法の3種類です。それぞれの詳しい醸造方法については後ほど解説致します。

そもそもロゼワインとは?

そもそもロゼワインとは、白ワインのようなフレッシュさと、赤ワインのような赤い果実の風味を兼ね備えたワインで、味わいも甘口から辛口まで幅広い種類があります。

見た目が華やかなことから、パーティーやお祝いの席で飲むシーンが多く、料理にも合わせやすいことから、世界中で親しまれています。

「ロゼ」の意味

ロゼワインは「Rose」と表記し、フランス語で「バラ」という意味を持ちます。

その名の通り、ロゼワインの色調は濃淡があるものの、バラの色を想起させる鮮やかなピンク色をしているため、「ロゼワイン」と呼ばれるようになりました。

特徴

フレッシュでフルーティな味わいが魅力のロゼワインは世界中で生産されていますが、なかでも最も有名な産地はフランスです。プロヴァンスやアンジュ&ソミュール、タヴェル、ボルドーといった地域で盛んに造られています。

使われるぶどう品種は、グルナッシュ、ピノ・ノワール、メルローが多く見られます。

醸造方法

ロゼの醸造方法は主に以下の3つです。

  • セニエ法
  • 直接圧搾法
  • ブレンド法

セニエ法

「セニエ」とは仏語で「瀉血(しゃけつ)」という意味で、瀉血とは「血抜き」を意味します。

黒ぶどうを使用し、果皮と果汁・種子をタンクに入れて浸漬させるというフローまでは赤ワインと同じですが、浸漬させた果汁にある程度色がついてきたら、醸造の途中段階で果汁のみを抜き取り、別のタンクで発酵させていくのがセニエ法です。この果皮に浸した状態から果汁だけを抜き取る様子が瀉血に似ていることから、「セニエ」と名付けられました。

他のロゼワインの製法と比べるとタンニンが多く含まれるため、色調の濃いロゼワインになることが多いです。

直接圧搾法

直接圧搾法は、赤ワイン用の黒ぶどう品種を使って、白ワインに似た製法で造る方法です。つまり、搾汁してから茎や皮、種などを取り除いて果汁のみを発酵させてタンクで醸造する方法です。

つぶした黒ぶどうをゆっくり圧搾することで、絞った際にわずかに抽出される色素がワインに付きます。そのため色合いは淡く、ピンク色になることが多いです。

ブレンド法

ブレンド法は別名混醸法とも言われ、黒ブドウと白ブドウを一緒に混ぜて、セニエ法のように発酵させた方法です。

ブレンド法で誤解されやすいのは、「赤ワインと白ワインを混ぜて造る」のではなく、「発酵させる前の果実の段階で混ぜて醸造する」という点です。

黒ブドウと白ブドウをそれぞれ皮が付いたままタンクに入れて発酵させます。浸漬させていく中で黒ブドウの皮から果汁に溶けだして色が付いていくので、色調はやや薄めのロゼワインになります。

このブレンド法で造られたロゼワインで有名なのが、ドイツのロートリングです。ブレンド法で造ることにより、黒ブドウならではの深みのある味わいと白ブドウのフレッシュさのバランスが取れたロゼワインになります。

ロゼワインの種類

ロゼワインは甘口から辛口まで多種多様で、スティル(非発泡)だけでなく、発泡性のあるロゼスパークリングもあります。

それぞれの特徴を紹介していきます。

辛口

辛口のロゼワインはさっぱりした飲み口で、白ワインのようなキレのある酸と赤ワインのような渋みのバランスが取れているのが特徴です。

料理にも合わせやすく、魚料理や、日本食、エスニックなどと幅広いジャンルの料理にも、味の邪魔をすることなくペアリングができます。

甘口

甘口のロゼワインは華やかなアロマと爽やかな甘味があり、ワインにあまり親しみがない人でも飲みやすい味わいなのが特徴です。

辛口と比べると合わせ料理の幅は広くはないですが、麻婆豆腐などのスパイスが効いた中華料理との相性はとても良いです。

また、デザートワインとして食後酒のように楽しむこともできます♬

スパークリング

ロゼワインには発泡性のあるスパークリングワインもあります。

ロゼスパークリングは飲みやすく、食前酒から前菜、サラダ、メインディッシュまで通して合わせられる万能さが大きな魅力です★

ロゼワインをより美味しく飲むためのポイント

ここでは、ロゼワインをより美味しく飲むためのポイントを紹介していきます!

好みに合わせてワインを選ぶ

まずは、ご自身の好みに合わせてロゼワインを選ぶ必要があります。

たとえば白ワインに近い、スッキリとした口当たりが好きな方は、辛口で淡い色のロゼをセレクトしてみましょう!

また、赤ワインのような濃厚さや渋みが感じられる味わいと芳醇な香りを楽しみたい方は、濃い色調のロゼを選ぶと良いでしょう。

適温に冷やして飲む

ロゼワインを飲む際は、合わせる料理によって温度帯を変えることをおすすめします。

味わいが濃いめの料理に合わせるならば、10〜12度程度がおすすめです。

一方で、あっさりとした軽めの料理と合わせる場合は、白ワインと同様に8〜10度程度に冷やして飲むのが良いでしょう。酸やフレッシュな果実味が引き立つので、ぜひ試してみてください。

また、ロゼスパークリングは気泡が大事な要素です。温度が上がると泡が抜けやすくなるので、しっかりと冷やして6〜10程度で飲むのがおすすめです。

グラスにこだわって選ぶ

ロゼワインの綺麗なピンクの色調は大きな魅力の一つなので、装飾が施されていないシンプルな透明のグラスがおすすめです。繊細な酸やアロマを楽しむためには、飲み口の薄いグラスを選びましょう。

また、ロゼワインは屋外でのピクニックにも最適なので、脚が付いていないカジュアルなワイングラスもおすすめです。色味が綺麗なのでピクニックランチが一気に華やかになります。ロゼスパークリングは気泡があるので、縦長のフルートグラスが良いでしょう。

おすすめの料理と合わせる

辛口のすっきりしたロゼワインなら、和洋中問わず、さまざまな料理に合わせられます。魚でも肉でも合わせられるのがロゼの魅力で、爽やかなタイプなら魚料理に、しっかりとしたタイプのロゼなら肉料理に合わせるのが良いでしょう。

酸と甘味が決め手の酢豚や、スパイシーなタンドリーチキン、甘辛さと調和するエビチリなどは定番です。ぜひ試してみてください!

編集部おすすめのロゼワイン

さまざまな料理に合わせやすいおすすめのロゼワインを紹介します。

コート・ド・プロヴァンス / シャトー・レ・クロ

産地プロヴァンス
ぶどうの品種サンソー、グルナッシュ

柑橘系のフレッシュで生き生きとした口当たりが特徴のロゼワインです。南仏野菜を使ったお料理と合わせても良いですし、食前酒としてもおすすめ!

マイアムでは、コート・ド・プロヴァンスをグラス一杯から楽しめるワインセットをさまざまな形で用意しています。ロゼワインと貴腐ワインの飲み比べや、フランス産の名ワインの詰め合わせなど、好みや目的にあわせてお試しください♪

\MAIAMで楽しめます♪/

まとめ

ロゼワインと赤ワイン・白ワインとの違いについて、おすすめの飲み方など、ロゼワインについての基礎知識を解説してきました。ロゼワインは飲みやすいタイプが多く、普段ワインを飲みなれていない人でも楽しめるのが魅力です。ぜひ世界各地のロゼワインを堪能してみてください。

100mlの美しいガラス瓶に詰められた、日常に華を添えるグラス一杯分のワインが楽しめるMAIAM WINESは、人生を豊かにするグラス一杯のワインを提供しています。ご興味がある方はぜひチェックしてみてください★