一般的に、ワインを飲むときは氷を入れないことが多いと思います。とはいえ、中には「買ってきたワインをすぐに冷やして飲みたい」「ワインに氷を入れるとマナー違反になるの?」と疑問を持つ人もいるでしょう。
ワインに氷を入れても美味しく飲めますが、時と場合によってはやめておいた方が良い場面もあります。
今回は、氷を入れても良い場合と避けた方が良い場合など、初心者でもわかりやすいように解説していきます♬
目次
ワインに氷を入れるのはアリ?
ワインは飲む人の好みに合わせて好きなスタイルで飲めば良いので、基本的にはワインに氷を入れること自体は問題ありません!
日本だけでなく海外でも氷を入れてロックスタイルでワインを飲むスタイルがありますし、居酒屋に行けばカチ割りワインのようなメニューも多くあります。買ってきたワインを早く冷やしたいときも、氷を入れて飲めばすぐに冷たいワインを味わえます。
ただし、場合によっては氷を入れることがふさわしくないシーンもあるので注意が必要です。以下ではワインに氷を入れてもOKな場面とマナー違反になってしまう場面について解説していきます。
ワインに氷を入れてもOKな場面
自宅など個人でワインを楽しむ場合は、もちろんワインに氷を入れてもOKです!飲んでいる途中でぬるくなってきてしまった場合に、氷を追加することも問題ありません。
また、ホームパーティーなどで友人や家族と飲む際に、「氷を入れても大丈夫か?」と合意が取れた場合は、氷を入れて飲んでも良いでしょう。
ワインに氷を入れるとマナー違反になる場面
一方で、ワインに氷を入れるのがNGな場面としては、レストランなどのお店で飲む場合です。レストランでは適切な保管方法、かつ一番美味しく飲める状態でワインを提供するため、氷を入れるのは失礼にあたります。
また、ほとんどのワインはそもそも氷を入れることを前提として造られていないため、生産者にも失礼という見解もあります。注文したワインが自分にとって適温でない場合は、ソムリエやスタッフに申し入れをすれば対処してくれるお店もあるため、自己判断でレストランなどのお店で安易に氷を入れるのは避けるべきです。
ワインに氷を入れるメリット
ワインに氷を入れるメリットは、主に以下の4つです。
- 冷蔵庫で冷やす時間がなくてもすぐに冷たくできる
- 暑い夏の時期は氷で冷やせばキンキンに冷えたワインはより美味しく感じる
- 冬は暖房が効いて乾燥したりするシーンがあるので、クールダウンするのに適している
- 氷を入れることで薄まるので、飲みやすく感じる場合もある
気温の高い夏などの時期は、冷たいお酒を飲みたくなることも多いでしょう。そんなとき、ワインが選択肢にあるのであれば、氷を入れることですぐに冷えた状態を楽しめます。
また氷が溶けると全体的に薄まるので、濃い味わいが苦手な方は、氷を入れたことで飲みやすく感じることがあります。
ワインに氷を入れるデメリット
一方で、ワインに氷を入れるデメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 氷が溶けたときに味が薄まってしまう
- ワイン本来のアロマが感じにくくなる
- 本来の適温よりも低い状態で飲むので、甘みよりも渋みが増す
氷によって薄まることで飲みやすくなったと感じる人がいる一方で、味わいが変わってしまい不満に思う人も出てくるでしょう。そのため、自分以外の人も同席している場面でワインに氷を入れる際は、相手も入れるかどうか断りを入れる必要があるのです。
また、ワインが冷えたことで甘さを感じにくくなるため、タンニンの渋みをより強く感じやすくなります。
ワインをすぐに冷やして飲むには?
氷を入れる以外にも、ワインをすぐに冷やす方法はあります。氷でなくても十分に冷やすことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
冷蔵庫に入れる
一般的な方法は、冷蔵庫に入れて冷やすことです。
室温状態のワインでも、30分ほど冷蔵庫に入れておけば赤ワインを飲むのに適切な温度帯になります。一方で、白ワインやスパークリングワインを冷蔵庫で冷やすとなると2~3時間は必要です。
ワインクーラーを使う
また、ワインクーラーがご自宅にある場合は、ワインクーラーを使って冷やすことをおすすめします!
ワインクーラーとは、レストランなどで見かけるような、ワインボトルをそのまま浸せるようなバケツ型の入れ物です。氷水を張ってワインを入れておくだけで、十分に冷えます。
ワインクーラーを使用する際は、瓶を直接氷水に入れるので、瓶に貼ってあるエチケットはふやけてしまいます。エチケットをとっておきたい場合や、綺麗に保管しておきたい場合は、あらかじめラップを巻いたり、事前に綺麗に剥がしておいたり、大きめのデキャンタに移したりしてから冷やすことをおすすめします。
ご自宅にワインクーラーがない場合は、鍋や大きめのボウルでも代用可能です。
ワイングラスを冷やすのはNG
ビールやハイボールを飲む際に、グラスを冷蔵庫に入れて冷やすことがよくありますが、ワイングラスは冷やさないことをおすすめします。
なぜなら、ワイングラスに結露が着くことで風味を損ねてしまうのと、冷蔵庫の匂いがグラスに移ってしまいワインの醍醐味であるアロマが十分に感じられなくなる可能性があるためです。
ワインの適温
ここからは、ワインの適切な温度帯について、赤・白・ロゼ・スパークリングの種類ごとに解説していきます。
赤ワイン
赤ワインを飲むのに適切な温度帯は、14〜20度程度と言われています。
赤ワインにはタンニンという渋みが感じられる成分があり、冷やしすぎるとタンニンがより強く感じられるため、冷やしすぎはおすすめしません。
また、室温(20度)以上になると味わいがぼやけて本来の風味よりもまとまりがなく、重たく感じてしまいます。冷蔵庫であれば30分ほど冷やしておくとちょうどよい温度帯になります。
白ワイン
白ワインを飲むのに適切な温度帯は、6〜14度と言われています。
白ワイン特有のフレッシュな果実味やシャープな酸は、冷やすことでより際立ちます。酸味は温度が高いとぼやけてしまうため、できれば10度以下をキープして飲めるようにするのがおすすめです!
冷蔵庫であれば2時間ほど冷やすとちょうど良い温度帯になります。
ロゼワイン
ロゼワインを飲むのに適切な温度帯は、8〜12度と言われています。
ロゼワインは白ワインにスタイルが近いので、冷やして飲むのがおすすめです!
冷蔵庫であれば、1時間ほど冷やしておくとちょうど良い温度帯になります。
スパークリングワイン
スパークリングワインの適切な温度帯は、6〜12度程度と言われています。
スパークリングワイン特有の炭酸ガスは、よく冷やすことで綺麗なバブルが保たれます。喉越しやキレを踏まえても、白ワインより冷やしておくことが重要です。ただし、高級なシャンパーニュなどは気泡だけでなく、飲み込んだ後の余韻や複雑味を味わうために、少しだけ温度を上げて8~12度あたりで飲むのがおすすめです。
冷蔵庫であれば、3時間ほどおいてしっかりと冷やしておくと良いでしょう。
氷を入れたワインを美味しく飲むポイント
ここからは、氷入りワインをより美味しく飲むためのポイントを紹介します。
味の濃いワインを選ぶ
氷を入れると、必然的に氷が解けるにつれて味が薄まるので、味わいがしっかりと感じられるワインを選ぶことが重要です。
冷えたワインは普段よりも甘味を感じにくくなるので、甘みのあるワインや、果実味が強いフルーティーなワインがおすすめです!
純氷を選ぶ
氷入りワインをおいしく飲むためには、溶けにくく、かつ良質で大きい氷を選ぶのがおすすめです。
ご家庭で使われる冷凍庫で作る製氷機の氷は締まりがゆるく、不純物も多く入っているので、できれば純氷を使いましょう。
グラスを選ぶ
ワイングラスに氷を入れる際は、薄いグラスは割れやすいのでトングを使って静かに入れるようにしましょう。
氷を入れると重くなるので、脚がついているものではなく、ロックグラスや背の低いタンブラーグラスを使用するのがおすすめです。
アレンジを加える
ワインを抜栓して1週間ほど立ってしまった場合は氷に加えて、アイスやフルーツを凍らせたものを入れるのもおすすめです。サングリアやカクテルのような味わいになるので、また違った楽しみ方ができます。
まとめ
今回は、ワインに氷を入れる際の注意点やマナーについて解説しました。特に夏の時期は、スッキリとした味わいの白ワインに氷を入れて飲むのが美味しいですよね。
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なお、ゆったりと過ごす時間のなかで良質なワインを味わっていただきたいので、MAIAMのワインには氷を入れずに楽しむことを推奨します。