デキャンタとは?ワインを空気に触れさせるためのやり方を解説!

2024.07.30

ワインを好きな方なら、一度は耳にしたことがあるであろう「デキャンタ」。しかし、実際にどのような役割を果たすのか、正しく使えているのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

今回は、ワインをより美味しく楽しむための魔法のアイテム「デキャンタ」について、その役割や使い方、選び方まで詳しく解説していきます♬

デキャンタとは

 

デキャンタとは、ワインなどの液体を移し替える(=デカンタージュ)ためのガラス製の容器のことです!

「デカンタ」と呼ばれることもありますが、これは「ca」の発音の違いだけで、同じものを指します。一般的には、「デカンタ」の方が浸透しているでしょう。

デキャンタの名前は、「傾ける」「注ぐ」という意味を持つラテン語の「decantare」という言葉に由来します。

カラフェとの違い

デキャンタは主にワインの香りと味を引き出し、澱(おり)を分離するために使用される専門的な器具で、ワイン愛好家やソムリエに好まれています。

一方、カラフェはより汎用的で、ワイン以外の飲料にも使用されます。単純な形状をしており、サイズ展開も豊富です。デキャンタに比べて装飾的なデザインの種類もあり、日常的に使われるシーンも多いです。

ピッチャーとの違い

デキャンタは主にワイン用に設計された専門的な器具です。

一方、ピッチャーはより汎用性が高く、水やジュース、ビール、カクテルなど、さまざまな飲料を注ぐのに使用されます。ピッチャーの主な目的は、飲み物を保管し、簡単に注げるようにすることです。一般的に、ピッチャーは持ち手があり、注ぎ口が広い形をしています。

つまり、デキャンタはワインの香りと味を引き立てる専門的な器具であるのに対し、ピッチャーはさまざまな飲み物を簡単に注ぐための実用的な容器だと言えます★

デキャンタージュによって得られる効果

 

先ほども説明したように、デキャンタージュとはワインを瓶からデキャンタと呼ばれるガラス容器に移し替える作業のことです。この作業を行うことでどのような効果を得られるのか、具体的に解説していきます♬

空気に触れさせて香りを引き出す

デキャンタージュを行うことで、ワインに空気が含まれて、酸素と反応します。

このプロセスにより、ワインの香りが開き、より豊かで複雑なアロマが引き出されます。特に若いワインや閉じた香りのワインに効果的です★

澱を取り除く

ワインのボトルの底に沈殿する澱は、主に長期熟成されたワインや無ろ過のワインに見られます。

デキャンタージュを行うことで、澱をボトルに残し、ワインの上澄みの部分をグラスに注ぐことが可能です。これにより、澱による苦味や不快感を避け、ワイン本来の味わいと風味を楽しむことができます!

味わいをまろやかにする

デキャンタージュによってワインが空気に触れることで、タンニンが柔らかくなり、味わいがまろやかになります。

特に若い赤ワインでは、デキャンタージュを行うことで渋みが和らぎ、バランスの取れた味わいになります♬

ワインを空気に触れさせるためのデキャンタージュのやり方

 

比較的若いワインをデキャンタージュする際は、ワインを空気に触れさせることが重要です★

具体的には、以下の手順で行います。

1.ワインセラーからワインを慎重に取り出す

2.コルクを抜く

3.ワインをデキャンタに注ぐ

4.状況によってワインをデキャンタ内でゆっくりと回す

5.グラスに注ぐ

ただし、デキャンタージュのしすぎは、ワインの風味を損なう可能性があります。また、必ずしもすべてのワインに必要なわけではありません。

比較的カジュアルなワインの場合は、デキャンタージュによって香りが飛んでしまう可能性があるため、注意が必要です!

デキャンタの種類

ここからは、デキャンタの種類を紹介していきます♬

素材特徴
ガラス製高い透明度を持ち、ワインの色や澱の状態を確認しやすい
クリスタル製ガラスよりも輝きは美しいが、割れやすい
プラスチック製割れにくく、軽量で持ち運びが容易
ステンレス製温度を一定に保つ性質があり、ワインを適温に保つのに適している

それぞれの素材に利点があり、使用シーンや好みに応じて選ぶことができます。また素材以外にも、形状や機能別に以下のようにさまざまなタイプが出ています。

【形状】スタンダードタイプ

スタンダードタイプのデキャンタは、最も一般的な形状で、広い底と細い首を持つデザインです。ワインが空気に触れる面積を広くし、香りを引き出しやすくする利点があります♬

【形状】縦長タイプ

出典:楽天市場

縦長タイプのデキャンタは、高さがあり、スリムなデザインが特徴です。このタイプはスペースを取らず、収納しやすいという利点があります。また、澱を取り除くのにも適しています。

【形状】ウルトラデキャンタ

丸底タイプのウルトラデキャンタは、底が丸く、安定感のあるデザインです。この形状は、ワインが空気に触れる面積を広くし、酸化を促進しやすいという利点があります!

【機能】デキャンタ兼エアレーター

出典:Amazon

デキャンタ兼エアレーターは、デキャンタとエアレーターの機能を兼ね備えたタイプです。このタイプは、ワインを注ぐ際に自動的に空気を取り込み、香りを引き出す利点があります。

【機能】デキャンタ兼フィルター]

出典:Amazon

デキャンタ兼フィルターは、デキャンタとフィルターの機能を持つタイプです。このタイプは、ワインを注ぐ際に澱や不純物を取り除くことができる利点があります。

【機能】ダブルエアレーターデキャンタ

出典:Amazon

ダブルエアレーターデキャンタは、二重構造になっているデキャンタです。このタイプは、ワインを注ぐ際に二度デキャンタージュを行い、よりまろやかな味わいを実現する利点があります♬

【機能】電動ワインエアレーター

出典:Amazon

電動ワインエアレーターは、電動でデキャンタージュを行うタイプです。このタイプは、簡単に操作でき、短時間でワインをデキャンタージュできる利点があります。

まとめ

デキャンタはワインの香りと味を引き出し、澱を分離するためのガラス製容器です。ワインを空気に触れさせることで、香りを開かせ、タンニンをまろやかにする効果があります。デキャンタージュの手順としては、ワインを開栓した後にデキャンタに注いでからグラスへ注ぎます。

デキャンタには素材や形状によってさまざまな種類があり、ガラス製やクリスタル製が一般的です。形状はスタンダード、縦長、丸底などがあり、機能面ではエアレーターやフィルター付きなど多様なタイプがあります。使用シーンや好みに応じて選ぶことができますが、繊細なワインの場合は注意が必要です。

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