日々の疲れを癒してくれる一杯の赤ワイン。その奥深い味わいは、心を豊かにしてくれるだけでなく、私たちの健康にも嬉しい効果をもたらしてくれることが近年注目されています!
今回は、赤ワインに含まれる成分や、期待される健康効果について詳しくご紹介していきたいと思います♬
目次
赤ワインはポリフェノールが豊富で体に良い
赤ワインには、ポリフェノールが豊富に含まれており、体に良いとされています。まずはポリフェノールについて、具体的にどのような成分なのか見ていきましょう。
ポリフェノールとは
ポリフェノールとは、多くの植物で光合成によってつくられる苦味や色素の成分で、自然界には5,000種類以上あるとされています。
代表的なポリフェノールの種類として、以下のような名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
- カテキン:緑茶などに多く含まれる
- アントシアニン:ブルーベリーなどに多く含まれる
- イソフラボン:大豆などに多く含まれる
このように、ポリフェノールは種類によって特徴や効果がさまざまです。
参考:公益財団法人長寿科学振興財団|ポリフェノールの種類と効果と摂取方法
赤ワインに含まれるポリフェノールの種類
では、赤ワインにはどのような種類のポリフェノールが含まれているのでしょうか。
赤ワインをつくるときに使われるぶどうには、果肉、果皮、種子、花梗など部位ごとにさまざまな種類のポリフェノールが含まれています。
また、赤ワインは一般的な飲食物のなかでも特にポリフェノールが多い飲み物です。
出典:公益財団法人長寿科学振興財団|ポリフェノールの種類と効果と摂取方法|食品100gあたりのポリフェノール含有量(mg)
そのため、赤ワインを飲むとポリフェノールの効果を得やすいと言えるでしょう。
赤ワインの6つの効能
ここからは、赤ワインの具体的な効能を解説していきます!
主な効能は以下の6つです。
- 血圧を下げる
- ダイエットに向いている
- 動脈硬化予防作用がある
- アンチエイジング効果がある
- 眼精疲労など目に良い
- 認知症リスクを軽減する効果
血圧を下げる
赤ワインに含まれるカテキンやタンニンには血管収縮作用があり、これに血圧を下げる効果があるとされています。
ただし、アルコールを長期的に摂取するとかえって血圧を上げることに繋がるため、血圧を下げる目的で赤ワインを飲むのであればノンアルコールのものが好ましいです。
参考:J-stage|降圧効果を持つ機能性食品の薬理作用 ~血圧コントロールが期待される食品~
動脈硬化予防作用がある
赤ワインに含まれるポリフェノールの効果として、動脈硬化予防作用があることも挙げられます。
ポリフェノールが動脈硬化の原因であるLDLコレステロールや悪玉コレステロールの酸化を予防するため、結果的に動脈硬化予防にも繋がるのです。
これは、本来コレステロール値を上げる要因とされている動物性脂肪の消費が多いフランスにおいて、虚血性心疾患による死亡率が低いことから、「フレンチパラドックス」と呼ばれる謎が起きている理由としても考えられています。
アンチエイジング効果がある
赤ワインに含まれるポリフェノールには、抗酸化作用や抗炎症作用だけでなく、抗糖化作用もあることがモトックスと同志社女子大学薬学部杉浦伸一教授との共同研究によってわかっています。
糖化とは、体内の余分な糖とタンパク質や脂質が結びつき、AGEs(Advanced Glycation End Products)と呼ばれる老化物質を生成する現象のことです。これによって、肌や血管の老化、骨粗鬆症の発生リスクといった悪影響があるとされています。
この研究では、女性において1日グラス1杯の赤ワインが体内のAGEsを減らすのに有用な可能性があることがわかっています。
眼精疲労など目に良い
赤ワインに含まれるアントシアニンには、眼精疲労や視力回復の効果があるとされています。
眼精疲労にはブルーベリーが良いと聞いたことがあるかもしれませんが、同じ成分が赤ワインにも豊富に含まれているのです。
認知症リスクを軽減する効果
赤ワインに含まれるポリフェノールには、抗酸化作用もあります。なかでもレスベラトロールには、短期記憶や学習に関わる脳の神経細胞の機能を改善させる効果があるとわかっています。
また、アルツハイマー病の原因となる物質の分解を促進させる作用や、長寿遺伝子SIRT1という遺伝子のスイッチをオンにする働きがあり、認知症だけでなく健康長寿にも効果が期待されている成分です。
参考:分子生理化学研究所|レスベラトロールってなんだろう?~レスベラトロールの基礎知識~
ダイエットに向いている
赤ワインは糖質が低いことから、ダイエットに向いているとも言われています。
ポリフェノールの含有量が多いことに目を向けられがちですが、低糖質であることも赤ワインを飲むメリットの1つです。
また、カロリーも日本酒や焼酎、ウイスキーと比べて低くなっています。
お酒の種類 | カロリー(100mlあたり) |
赤ワイン | 68kcal |
白ワイン | 75kcal |
ロゼワイン | 71kcal |
デザートワイン | 125kcal |
ビール(淡色) | 39kacl |
ウイスキー | 234kcal |
焼酎 | 206kcal |
※文部科学省|食品成分データベースをもとに作成
そのため、ダイエットをしている期間中にお酒を飲む場合は、赤ワインを選ぶようにすると良いでしょう。とはいえ、赤ワインは糖質もカロリーも0ではなく、アルコール自体にもカロリーがあるため、寝る前など夜に飲み過ぎるのは禁物です。
一日に飲む赤ワインの適量は?健康に効果的な飲み方
健康に効果的なことがわかった赤ワインですが、大切なのは適量を守ることです。ポリフェノールを摂取できるからと飲み過ぎてしまっては、かえって健康に悪いダメージを与えてしまいかねません。
健康効果を期待するなら、一日に1~2杯で十分です。
参考:日本ブドウ・ワイン学会|赤ワインの健康効果~レスベラトロールについて:最近の話題~
飲み過ぎはかえって体に悪い!赤ワインを飲むときの注意点
先ほども触れましたが、赤ワインを飲み過ぎるとかえってデメリットが出てきてしまいます。
例えば、以下のような点には注意が必要です。
- 肌荒れの原因になる
- 下痢を引き起こすことがある
- 頭が痛くなる
- 歯に着色しやすい
肌荒れの原因になる
赤ワインに限らず、アルコールは肌荒れを起こす原因の1つです。アルコールは少なからず肝臓にダメージを与えますが、肝臓と肌機能は関わりが深いため、過剰摂取は肌に悪いと言えます。
具体的には、乾燥肌を引き起こしたり、ニキビやクマを発生させたりします。
下痢を引き起こすことがある
赤ワインに含まれるポリフェノールには、腸内細菌を活性化させる効果もあります。適量であれば腸活として役立つかもしれませんが、飲み過ぎると下痢を引き起こすかもしれません。
そもそもアルコールを摂取しすぎると、小腸が刺激を受けて水分や電解質の吸収率が下がって排出量が増え、下痢を起こしやすくなります。
頭が痛くなる
赤ワインを飲むと、頭痛が生じることがあります。
これは、ワインの原料のぶどうをはじめフルーツなどに含まれる「ケルセチン」という抗酸化物質が、アルコールと同時に摂取されることで代謝の過程で毒素を発生するためです。
なかでも赤ワインは他のアルコール飲料よりもケルセチンの濃度が高いため、頭が痛くなりやすいと言えます。
参考:Yahoo!ニュース|赤ワインを飲むと頭が痛くなるのはなぜ?米研究で明らかに
歯に着色しやすい
赤ワインに含まれるポリフェノールは、色素が歯に付くと着色汚れ(ステイン)を生じます。これは、歯の周りにあるペリクルというたんぱく質の膜が色素を吸着してしまうためです。
飲む量を調整するのはもちろんですが、赤ワインを飲む前後に水を飲むなど歯の表面を乾燥させない工夫も有効です。
まとめ
今回は、赤ワインの効果について解説してきました!
赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれており、さまざまな健康効果が見込めます。抗酸化作用や抗炎症作用だけでなく抗糖化作用もあるので、アンチエイジング効果も期待できるほか、低糖質なのでダイエット中にもおすすめです♬
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