この記事では、常温で飲むワインについて、そのメリットやおすすめのワインの種類、選び方などを詳しくご紹介します♬
目次
ワインを常温保存しても腐ることはない!
そもそも、ワインには「腐る」という概念がありません。これは、ワインが発酵してできるアルコール飲料だからです。発酵の過程でアルコールが生成され、これが微生物の繁殖を抑える役割を果たします。そのため、ワインは腐敗しにくいのです。
ワインは直射日光を避け、温度変化の少ない場所で保存することが重要です。理想的には、温度が一定で湿度が適度に保たれる環境が望ましいです。これにより、ワインの品質を長期間維持することができます!
ただし、開封後に長期間放置したり、温度変化や激しい振動を与えたりすると味が劣化することがあります。
未開封のワインは12~15℃で保管するのが理想的
ワインの保管に適した温度は、一般的に12〜15℃です。冷やしすぎるとワインの風味が損なわれる可能性があり、逆に温度が高すぎると熱による劣化を起こしてしまいます。特に、温度の急激な変化は避けるべきです!
温度だけでなく、湿度もワインの保管には重要です。理想的な湿度は70〜75%です。湿度が低すぎるとコルクが乾燥して縮み、空気が入りやすくなり、ワインが酸化してしまう可能性があります。一方、湿度が高すぎるとラベルにカビが発生するリスクがあります。
ワインの生産地で有名なフランスでは、カーヴというワインを熟成させるための地下セラーが使われています。カーヴは適切な温度と湿度を保ちながら、直射日光を避けてワインを保管できます。
とはいえ一般家庭でカーヴを利用することはもちろん、一定の常温を保つことは難しいので、自宅で保管する際はワインセラーを使うのがおすすめです♬
なお、冷蔵庫は長期保管には向かないので、すぐに飲み切らない場合は避けましょう。
ワインを飲むときは常温?冷やすべき?
では、購入したワインをすぐに飲むときの温度はどのくらいが適しているのでしょうか。ワインを冷やすかどうかは、種類によって異なります。
白ワイン
白ワインを飲むときは、6~14℃程度が適温とされています。
白ワインにとって重要な要素である酸味は、温度が下がるほどシャープに引き締まって感じられます。また、白ワイン特有のフレッシュな香りや味わいも、冷やすことで強調されます。
室温から冷やす場合は、飲む2時間以上前から冷蔵庫に入れておくとよいでしょう。
赤ワイン
赤ワインを飲むときは、14~20℃程度が適温とされています。
赤ワインには、種子や果皮に由来するタンニンと呼ばれる渋みが存在します。ワインを冷やすとこのタンニンはより強く感じられ、温度を上げると穏やかに感じられます。
赤ワインを室温で保存している場合は、冷やしすぎに注意しましょう。飲む前に20分ほど冷蔵庫に入れて、少しだけ冷やすのもおすすめです。
スパークリングワイン
スパークリングワインを飲むときは、6~12℃が適温とされています。
スパークリングワインの魅力の一つは、きめ細やかで美しい泡立ちです。細身のフルート型グラスに注ぐことで、泡立ちがより綺麗に見えます。
室温から冷やす場合は、飲む3時間以上前から冷蔵庫に入れておくとよいでしょう★
ロゼワイン
ロゼワインを飲むときは、8~12℃が適温とされています。
ロゼワインは、赤ワインと同じ黒ぶどうで造られますが、ワインの個性や飲み方としては、比較的白ワインの方に似ています。
ただしロゼワインといっても、さまざまな種類があります。例えば、辛口のロゼワインは、酸味がしっかりとした爽やかなタイプが主流で、8~10℃くらいが適温です。一方、甘口のロゼワインは、甘味と酸味のバランスをとるために、より冷やしめの6〜8℃程度で飲むのがおすすめです。
冷蔵庫で2時間ほど冷やしておくことで、より美味しくいただけるでしょう♬
開封後のワインの保管方法
白ワインの場合、冷蔵庫に保管するのも問題ありませんが、できるだけ早く飲みきるのが良いでしょう。一方で赤ワインの場合、開封後はワインセラーに立てて保管するのが理想的です。
また、開封後はしっかりと密閉することが重要です。専用のワインストッパーや真空ポンプを使用すると、酸化を防ぐことができます。小さな瓶などに入れ替えて保管するのもおすすめです。マイアムの空き瓶を保管ボトルとして使うのも良いでしょう。ぜひ飲み切った後も処分せずに、使ってみてくださいね♬
開封後のワインの保管方法については、以下の記事もご覧ください。
関連記事:開封後のワインの正しい保存方法を解説!開けてから賞味期限はいつまで?
ワインの保管温度についてよくある質問
ここからは、ワインの保管温度についてよくある質問に回答していきます。
料理用ワインの保管方法は?
開封前の料理用ワインは、基本的に常温での保管でも問題ありませんが、ワインの風味が落ちないうちに使いきるようにしましょう。
夏場にワインを保管するときは冷やした方がいい?
日本の夏は高温多湿で、ワインにとって厳しい環境です。一般的に、ワインの保存には12〜15℃の一定した温度と、70〜75%の湿度が理想とされています。しかし、夏場は室温が30℃を超えてしまうことも多く、ワインの品質が劣化してしまう可能性があります。
そこで、夏場にワインを保管する場合は、ワインセラーでの保管が理想的ですが、もしない場合、短期間であれば冷蔵庫に入れておくようにしましょう。
ワインがぬるいときはどうする?
最も手軽な方法は、冷蔵庫やワインクーラーで冷やすことです。素早く冷やしたい場合は、氷水で冷やす方法もあります。
ワインの冷やし方については以下の記事でも解説しているので、参考にしてみてください★
関連記事:ワインに氷を入れるのはアリ?美味しく飲むためのポイントやすぐに冷やす方法を解説
まとめ
ワインを冷やすか冷やさないかは、種類によって異なります。白ワインは6~14℃、赤ワインは14~20℃、スパークリングワインは6~12℃、ロゼワインは8~12℃が適温です。未開封のワインは12〜15℃で保管するのが理想的です。
開封後はワインセラー、もしくはない場合は冷蔵庫で保管し、早めに飲みきるようにしましょう。保管時は温度変化や直射日光を避け、適度な湿度を保つことが重要です。ワインセラーを使用するのもひとつの手です!
マイアムでは、グラス一杯分から楽しめるワインのセットを提供しています。ワインは小瓶に詰められて届くので、「自宅でワインを飲みたいけどボトルで保管するスペースがない…」などという方にもおすすめです!ぜひチェックしてみてください★